御礼

遅れましたが前回のexhibition vidaphoton のジュエリーの受注会に沢山の方にお越しいただきましたことを御礼申し上げます。

2日間かぎりの個展であったので、時間帯によってはお待たせする時間も長かったことをお詫びします。

初見のジュエリーに対して、公平な目で見て頂き、沢山の方のお買い求め頂きました。彼の彫金士のキャリアの中でも忘れられない個展になったと思います。

世の中の大多数のモノがオートメーションで大量に作られる時代です。安価なものが大量に人の暮らしに侵攻し、当たり前のように役目を果たす。

それらを選ぶ楽しみがあったことを忘れさられると危ぶんでいたところ、世の中は個人主義に流れ始め、それぞれがお気に入りを求める時代となりました。

大量生産の衰退を横目に手作りが株を上げてきました。それは僕のお店には本当に好ましい歓迎する時代の到来です。

ただ手作りで真っ当な代物を作ることは簡単ではないように感じます。同じものを手作りで作り続けることの難しさはプロの作り手はわかっていると思います。

生産効率を最優先したもの、アイデアが先走りすぎて奇をてらったもの、できちゃった作品のようなものまでが、優秀な作品として人の手に渡っているのが今の現状です。

俗に言う良い物とはそんなものではないように思います。機械ならば買えばその機能でものを作りだしてくれるでしょう。しかし人の手から産まれるものには、いいものになるには相当な時間と労力が潜んでいます。

彫金士として10年以上ひたむきにジュエリーと向き合ってきた彼のジュエリー。相当な時間を彫金に捧げたからこそ、多くの方の心を打ったのだと思います。

僕のお店も4年目になります。さらに気を引き締めて、過去の陶工やデザイナーの努力の末発表された良品と、現代のひとつのモノづくりを突き詰めた製品を提案し続けていこうと思います。

HAMON 大下